駆動系 4  工事

 リジッドサスを選んだからには----LSD。

再びクアイフ

クアイフ クアイフ

(イギリスからの荷物)

 ミッションのキットと同様にイギリスから個人輸入しました。ソールスベリータイプのLSDもあるようですが、街乗り中心なので、より挙動が自然なABTを選択しました。

デフ ファイナル

 デフ ABT

(デフ、ファイナル)

 オリジナルのデフです。リジッドのホーシングを形成しているので見た目は違いますが、中身はエランと同じだそうです。 エンジン特性とクアイフのセミクロスギアから考えて、おそらく 3.77 のノーマルでは面白くないので、4.4を選択。トニー トンプソンから輸入しました。最近のF1やナスカーでされているような加工を薦められましたが、部品代と同じくらい加工代がかかるのでやめました。これらを組み立てます。

 デフ ABT

(デフ、ファイナル)

 オリジナルのデフは降ろさないと作業ができないので、なべチャン手持ちのデフケースを借りることにして作業を進めます。写真左は再塗装後のものですが、オイルが焼き付いたと思われる硬い膜がなかなか取れず難渋しました。写真右はネジやベアリングなどのパーツを洗浄して準備した様子です。エンジンほどではありませんが、組み立てにゴミは禁物です。

 デフ ABT

(デフ、ファイナル)

 まずはABT本体とクラウンギアを合体させます。加工精度が非常に高いのできつきつに入ります。タイヤ交換と同じ要領で6本のネジを対角線に締めて均一に入れます。
 次に、サイドのベアリングをABT本体に取り付けます。簡単そうに書きますが、非常に精度の高い圧入作業で、熟練の技が必要です。素人にはなかなか手が出ない部分です。

 デフ ABT

(デフ、ファイナル)

 圧入の様子です。きちんと押すためのドリフトが肝要で、なべちゃんのところには無数のドリフトが用意されています。
 次に、ピニオンギアーに前後方向のベアリングを2個入れて、コラプシブルシムを入れ、デフケースに固定します。写真にはありませんがデフケースの内側にはインナーレースといういうメタルに似たベアリングが圧入されています。

 デフ ABT

(デフ、ファイナル)

 ピニオンギアとクラウンギアを合わせてデフギアが完成に近づきます。
 写真右では、クランクのメインキャップに似たキャップでABT本体がケースに固定されています。スムーズに動くべきところにはエンジンを組み立てる時のペーストを使います。この後、プロペラシャフト側からネジを締め、コラプシブルシムのつぶれ具合で前後のがたを取ります。新品の場合には相当な力で締める必要があることが分かりました。
左右のがたはいわゆる”バックラッシュ”で、メインキャップに似たキャップに横から位置調整の大きなネジを入れ、調整します。規定値では結構がたがあるようです。

 デフ ABT

(デフ、ファイナル)

 粉体塗装から帰ってきたホーシングにデフを取り付けます。  RDエンタープライズさんから購入したガスケットに液体ガスケットを塗って、5/16 UNF のナットで固定するだけ。
 下側には新しいブラケットとデフオイル交換用のドレンプラグが見えます。

ドライブシャフト

ドライブシャフト ドライブシャフト

(ドライブシャフト)

 エランとはずいぶん違って長い棒です。デフへの接続はスプラインになっていてエランと同様です。ハブ側のベアリングは交換します。
 この交換が非常に大変な作業でした。ベアリング本体がカラーで圧入されているので、まずカラーを除去する必要あります。ディスクサンダーで削って、ぎりぎりまでベルトサンダーで削って、チゼルでそっと割って取ります。ベアリングそのものは取れるはずですが、経年変化もありプレスで抜けず、結局カラーと同様に壊して除去しました。写真右はその後ブラストして粉体塗装に出すまえの状態です。

ドライブシャフト ドライブシャフト

クラッチ系

クラッチマスター

 このセブンのクラッチ系はエランと共通で油圧式です。マスターはチェックし保存しますが、新品に交換の予定。スレーブは手持ちのパーツを使いますが、インナーキットをコベントリーガレージさんの強化型にします。

クラッチスレーブ クラッチスレーブ

 マスターとスレーブを新品のホースとフィッティングで接続しました。

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