リアーはドラムです。これもオーバーホール。まずはホーシングからドラム、シュー、ホイールシリンダー、バックプレートなどをはずします。
エランはすべてディスクブレーキなので初めてのレストアです。写真右はホイール シリンダーで径は3/4インチでネジで固定するタイプです。"DWC160"との情報があります。
シューをよく観察すると左右で違っていました。なべちゃんによると、リベット止めでないほうは接着剤で張り替えてある由。
ガーリングの直径9インチ、幅 1 5/8 インチのシューです。新品パーツを探します。
灯台元暗し でした。自宅に近いアールズコートさんに在庫があるとのこと。慎重に現物を店主に見せて同じものを購入しました。ホールシリンダーは蓮車親爺さんに教えていただいた英国の「レッドライン」にハブベアリングと一緒に注文し手に入れました。
夏休みの宿題として、お盆の休みにブレーキドラムなどの塗装を落とす作業を行いました。この後はブラストしてなべちゃんおすすめの粉体塗装に出します。写真右はガラスビーズでブラストした状態です。
粉体塗装より帰ってきました。とても美しい仕上がりです。
粉体塗装から帰って来たパーツを組み立てます。ホーシングにドライブシャフトを組み込み、バックプレートを取り付けます。そこにホイールシリンダーを取り付けます。書けば簡単ですが、ドライブシャフトのベアリングを交換するところからかなり大変な作業で、プロでないと不可能か?ドライブシャフトの左右を間違わない、ベアリングを入れる前にバックプレートを固定するプレートを入れ忘れない。さらにその裏表も間違わない。最後はホイーリシリンダーの取り付けには、エアー抜きが上になるようになどの注意が必要です。
ブレーキシューの取り付けも知恵の輪状態です。理屈が分かると何とかできそうですが、プロの技に頼りました。ホイルシリンダーとその対側の支点で2枚のシューを支え、それらのシューは2本のバネで軸に近づく方向に連結されます。シューは外側に外れないようにそれぞれ小さなばねでバックプレートに固定されます。
パーキングブレーキを作動させるアームは外界からはいるので必然的に位置は決まります。ハンドルを引いて作動させ、バネの力でもとに戻すことを理解すると組み立てられます。
このほかに”自動調節機能”があります。これはシューがすり減ってきてホイールシリンダーがたくさん押す必要が生じた場合にシューが戻りすぎないように位置を調整する機構です。
最後にドラムを取り付けます。理屈上はこの外側にタイヤがつくのでドラムの固定は不要とも思われます。小さなネジ2本での取り付けです。
ついでに、パーキングブレーキのロッドを連結します。