エランのレストアのときには、非常に憧れたリジッドなクランプとジョインのシステムです。ステアリングラックを水平に設置するためにはクランプも改良する必要があります。
クイックラックはBDR用の本体を使っているので、このオリジナルのラックとは本体の太さが違い、クランプを作り直す必要があります。2017Sアルミブロックを注文してなべちゃんに作ってもらうことになりました。
いったんはオリジナルを真似て同様で径の大きいクランプを作製しましたが、ラックを仮に設置するとアルミ製のケース部分が大きいため水平に設置できません。シャーシがBDR搭載機のものとは異なることが原因と考えられました。
そこで、作り直したのが写真。これなら大丈夫と思っていたらーーーー。
今度はラジエターが入らない。もともとクランプの肩を落として綺麗に作る予定だったので、写真のごとく形成しなおし、ようやくラジエターや冷却ファンが装着可能になりました。クランプの位置も8インチのファン2個を引き込み式で装着するため非対称性です。
フロントサスペンションのロアー アームを水平にもちあげ、ナックルアームを取り付けたステアリングラック一式がほぼ水平になるように高さを調整します。
エンジンを載せて、ドライサンプ用の大きなポンプがこのシャフトに迫ってきます。写真はスカットルを貫通するあたりです。この付近がクイックレリーズのシステムとの接合部になるのでしょうか?
右の写真はスカットルを貫通する部分のブラケットとブッシュを示します。ブッシュはなべちゃんが作ってくれました。
スカットルから少しステアリングホイール側に移動し、シャフトをシャシーに固定する部分です。5mmのリベット4本でがっちり固定されます。
右の写真はクイックレリーズボスの部分とステアリングシャフトの接合部分です。
ラックへの接合部分です。
エンジンを搭載して最終的に位置を決める由。オイルポンプが大きいのでラックを少し上むきに固定し逃がすようにすることもあるそうです。
ノーマルのセブン用ステアリングホイールも気に入っていたのですが13インチとやや大きく、最近のデザインのものは雰囲気を壊すし、と思ってモトリタのシングルシーター用ステアリングホイール 12インチ 黒をオーダーしました。
そのステアリングホイールを写真右のクイックレリーズボスに取り付けて使用します。
写真左はなべちゃんのエリートのステアリング モチーフです。
古いレーサーがコンセプトなのでこの飾りがふさわしかと思い、ネットで検索すると2諭吉さん程度で新品の販売があることが判明。エランを展示に貸し出しして得た出演料を家内にそっくり渡すと、「何か車の記念品を買ったら。」とありがたいお言葉。で、購入しました。
ステアリングのセンターを決めるのがなかなか難しいものです。ましてや3本の飾りネジで固定するのですが、その穴を開ける位置だしは非常に神経を使います。