オイル周り  工事

ドライサンプ

シャーシ

(シャーシ)

   セブンでは最低地上高が小さいので、オイルパンを打つことが頻繁に発生するそうです。写真の黄色矢印がエンジンートランスミッション系が載る一番下側のメンバーです。これより下に飛び出す部分をなるべく薄くする必要があるわけです。
 ボディの項で述べたように、クラシカルな雰囲気のため、ロータスのノーズを採用し全体の車の厚みを薄く、シャープな印象にしたいと思っています。そのためエンジンのマウントはできるだけ下げたい。下にも上にも制限があるので、ドライサンプ化が必須な訳です。

オイルポンプ

オイルポンプ オイルポンプ

(ドライサンプ用イオルポンプ)

 将来、クロノメトリックのタコメーターを取り付けられるようにタコドライブ用のポートを持つ5ポートのものを準備しました。

オイルパン

オイルパン オイルパン

(オイルパン)

 そのほかのパーツはなべちゃんオリジナルで、ロータス セブン シリーズ3のある個体を手本に作ります。オイルパンは写真のように、ジグのブロックに固定して切開します。形を整えて溶接するのですが、このジグのブロックが超レアーものだそうです。なんと、エランがアールズのモーターショウで発表された時にベアシャーシとともに展示されていたエンジンモデルのブロックそのもの!良く知られているように未加工でこのままでは実際のブロックとしては使えない状態だそうです。

オイルパン オイルパン

(オイルパン)

 切り出したオイルパンをブラストしました。この作業では、エンジンへの取り付け部分のみを再生して用いるので、ぶつけてダメになったオイルパンでもOKです。

オイルパン オイルパン

(オイルパン)

 このように折り曲げた鉄板を溶接して作ります。あとでストレーナーなどを取り付けます。

オイルパン オイルパン

(溶接)

 溶接しています。オイルポンプやストレーナーも治具に仮止めして位置を出しています。

オイルパン オイルパン

(バッフル)

 内側にはボルト止めのバッフルが入っています。

オイルパン オイルパン

(溶接完了)

 溶接が完了した状態です。

オイルパン オイルパン

(漏れテストと塗装)

 粘度の低い油で溶接部の漏れテストを行います。合格して塗装です。

オイルタンク

オイルタンク オイルクーラー

(オイルタンク、キャップ)

 タンクはオイルに混じったエアーを分離する大切な機能がある由。これが不十分だとエンジンブローにつながることも-----。なべちゃんによると、当時のレーサー ロータス22のオイルタンクと同じデザインに作っているそうです。
 写真右はタンクの蓋用にと、雰囲気のあるキャップをホールデンから取り寄せました。

オイルクーラー

オイルクーラー オイルクーラー

(オイルクーラー)

 右の写真は、この個体についていたオイルクーラーです。「ラッキー。」と思いきや、ドライサンプ用にはポートの径が小さいとのとこ。エランのストック用にします。左のごとくの特殊なオイルクーラーをQEDさんからとりよせました。普通のオイルクーラーは1/2インチのBSPネジ、ドライサンプ用は5/8インチのBSPネジ出そうです。インチサイズは同じ位でアールズタイプもありますがフィッティングを含めてすべてをアールズにする必要あり、高価になります。

リモート エレメントホルダー と タコドライブ

エレメントホルダー タコドライブ

(リモート エレメントホルダー、タコドライブ)

 素人には理解しにくいパーツですが、ドライサンプ用のポンプにはエレメントが直接は付かないのでリモートのホルダーが必要になります。これがまた2種類あって、右から左への流れのものとその逆の流れのものがあります。なべちゃんと相談しても、実際の車のレイアウトによるので結論が出ません。仕方ないので両方を購入し、使わなかったほうはなべちゃんに引き取ってもらうことで決着。
 右のタコドライブとは、オイルポンプの取り出し口に取り付けてクロノメトリックのタコメーターに回転を伝えるパーツですが、これも順方向に回転を伝えるのと、逆回転で伝えるのと2種類あります。フロントエンジンのエランやセブンでロータスツインカムの場合には逆回転のものを使うそうです。実は、順方向を買ってしまったので、QEDさんに無理を言って交換してもらいました。送料が嵩みましたが、授業料という事で納得。QEDさんの対応はよかったです。

組み立て

タンク

(位置決め)

 エンジンが載っていないので、経験的に大まかな位置決めを行います。
 素人にはよくわかりませんが、オイルタンクの位置はここがベストで決まり切っているように思いますが、プロ的にはラインの取り回しも熟慮し、タンクの取り出し口の位置の確認なども行うそうです。

タンク タンク

(ステー)

 もともとバッテリーステーが付いていたところにそのステーを外してタンクを取り付けます。
 下側はフレームに乗るようにアルミの板でステーを作ります。

タンク タンク

(ステー)

 台には写真のようなストッパーを取り付けます。上側はハーネスが取り付けられていた穴を再利用してタンクから直接ステーを出して固定します。ヒーターとの干渉がないことを確認している図です。

タンク タンク

(ステー)

 台の部分にずれ帽子の桟をリベット止めしました。さらに、ドレーンプラグのための穴を追加しています。写真右は上側に固定のためのステーを作成しています。

チューブ フィッティング

(オイルライン)

 オイルラインはドライサンプなのでかなり複雑です。ホースはサイズが2種類あり、それに合わせ、さらに取り出しの角度もストレート、45度、90度の三種類を使い分けします。デーモンから取り寄せました。
 5ポートのオイルポンプを中心にまずエンジンからオイルパンに溜まったオイルを吸い取りオイルタンクに貯めるライン。オイルタンクからエアーが除去されたオイルを吸い取りオイルクーラーに送るライン。オイルクーラーから吸い取ってオイルフィルターに送るライン。オイルフィルターから最終的にエンジンにきれいなり、冷やされたオイルを送るライン。

オイルフィルター

(オイルフィルター)

 オイルフィルターは上記のごとくリモートタイプです。フィルター交換時にはかなりのトルクがかかるので鉄板でステーをつくりました。ステアリングラックの下に設置します。

オイルフィルター オイルフィルター

(オイルフィルター)

 ホースの取り回しに支障がないように、また、ラジエターホースとの干渉に注意してステアリングラック取り付けステーの下にリモートオイルフィルターを設置しました。。

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