オリジナルのタンクをレストアして用います。ダメならアルミで作成の予定でばらしてみました。
大量の古いガソリンが入っており、非常に重いタンクをようやく下ろしてガソリンを抜きセンダーユニットをはずして観察しました。悪臭が漂い、気分が悪くなりながら、灰汁といいますか、大量の付着物があり、センダーユニットは完全に固着していました。センダーユニットのカシメをはずして中を観察したのが右の写真です。構造の学習にはなりましたが、到底修復できる状態ではないと判断しました。タンクも一応洗浄して保存しますが、アルミタンクの作製を依頼しました。
ネットで検索して、古いガソリンのタンクの洗浄方法を学習しました。まず水で洗浄、中性洗剤で煮て、灯油で洗浄、”花咲が爺”で錆落とし、およびコーティンがよさそうでした。何しろ相手が大きいので、写真のごとく、中性洗剤入りの水をタンクに満たし、投げ込みヒーターをタンク内に投げこみ、湯が沸くのを待ちました。なべちゃんとの相談で、ケルヒャーにて高圧洗浄の手もあるか?ということで、ケルヒャーの洗浄機の曲がるガンを購入し内部を可及的に洗浄しました。錆が固まりで出てきます。その後は灯油で水を置換して保存します。
ホールデンのホームページで見つけてはいましたが、ケーターハムに適合するか心配していたところ、ケーターハムのホームページで純正部品をみつけたのでよろこんで購入しました。写真は裏返っている状態です。
なべちゃんに依頼していたアルミ燃料タンクが形になってきました。
センダーユニットも取り付けて、あとは、アルミ溶接すれば出来上がりです。
と思っていたら、話はそう簡単ではありません。シャーシにゴムの緩衝材を張り付けて、仮に燃料タンクを設置してみて配置の確認です。ぎりぎり燃料ポンプの取り付けが可能であることやフェンダー設置作業にも支障がないことを確認しました。写真右はとても重要な写真です。センダーユニットの穴を仮に塞いで、これから加圧テストして漏れがないことを確認します。
エランのレストアに習って、主なラインを銅パイプとしエンジンとの接続部やタンクとの接続部はテフロン製のパイプとします。いずれも内径6mm規格(厳密には6.3mm)。
電磁ポンプにもフィルターが内蔵されており、ウエーバーキャブにも小さいながらフィルターがあるのでどうしようかと迷いましたが、内部を清掃可能とのことでラインにもフィルターを追加することにしました。
使うかどうかは保留ですが、ポンプの購入先が扱っていたフィッティングです。銅パイプのフレヤー加工なしで確実に接続できるとあり、予備になっても良いと思いつつ購入しました。ホースバンドも外国製で、締めたチューブが切れないように角がとってあるとのこと。
ノーズやボンネットとのクリアランスが少ないので、これまで使用してきたアールズのフィッティングがつかえるか否か問題です。なべちゃんが苦労して経路を考えているところです。
燃料ポンプは電磁式とし、エランで信頼を置くミツバ製。サイズが2種類ありますが、もちろん大きいFP323。購入先の説明では、容量の小さいキャブではフロートが小さいのでニードルバルブを止める力が小さいので、あるいは、それに合わせて、燃圧の低いFP322を選ぶ由。
ミツバ製のフューエルポンプ内にフィルターがあります。師匠は、エランではラインのフィルターを省略されています。ウエーバーにもありますし、抵抗は少ないほうが良いか?今回、余分に購入してエランのフィルターも交換しましょう。
いわゆるアールズの6番(AN6)のフィッティングにそろえることになりました。写真左は三つ葉の燃料ポンプへの接続のためAN6のフィッティングをガスネジを切りなおしてポンプに接続できるように加工したところです。
燃料ポンプをどこに設置するかも悩ましい点です。かなりやかましいのと、ミツバ製ポンプは燃料タンク近くに縦に設置する必要があるので、結局、燃料タンクの左側面にステーを作って設置することにしました。アルミの板の後ろ側からこのボルトを溶接したステーを貫通させて、スタットボルトを作成したかのようなステーを作ります。このアルミ板をタンクに溶接すると燃料ポンプを設置することができるわけです。
左のステーを燃料タンクの左側面に溶接し完成です。写真にはありませんが、その前に漏れテストを実施しています。
キャブはもちろんウエーバーです。エンジンをかなりチューンしたので”45”です。以前、エランで使っていたものをそのまま持ってきました。もちろんジェットのセッティングは変更します。この写真で見ているのは、ファンネルの長さはどの程度まで許されるかです。