リペイントを中心とする作業です。補強などの追加は行いません。
錆びの部分を再塗装する程度にとどめます。事故をしていないようで、まずまずの程度です。といっても、油まみれのパイプをアルミパネルを残したまま再塗装するのは大変な作業でした。写真はスチールたわしで油と塵の塊を可及的に落としたのち、パーツクリーナーやアセトンを大量に用いて脱脂し、塗装のためのマスキングの途中の状態です。スカットルは勿論、メーターパネルやブレーキマスターシリンダー下のアルミパネル(おそらく、ブレーキオイルが漏れてシャーシにダメージがありそうであったためです。)はリベットを飛ばしてはずしています。
写真のようにスペースフレームのみであれば大人二人で容易にひっくり返すことができます。大量のマスキングテープと新聞紙や広告紙を用いてアルミパネルの裏も表もマスキングしました。5時間の作業時間で2日かかりました。詳しい方はお気づきかも知れませんが、フロント側のオリジナルのラジエターファン用のステーとリアーのナンバープレート用のステーはスペアータイヤのステーを残して、溶接を飛ばしてはずしています。同様にバッテリーのステーもはずしています。
写真左は中太さんが提供してくださった錆びを還元し皮膜を作って錆びの進行をとめる魔法の薬です。実際に使ってみると、水性で扱いやすく、形成される皮膜は通常の塗料より強力です。錆びているパイプ部分と塗装がはがれているところを中心に筆で塗りこみました。油が残っているとはじかれるようです。最初はグレーで錆びと反応するとブルーになり最終的に形成される皮膜は黒です。1時間空けて2度塗りがよいと仕様説明書にありましたのでそのようにしました。写真右はっ黒く変わって来た来たところを撮影したつもりです。この上に通常のシャーシの塗装を行います。
ホームセンターで手に入るスプレー式の錆び止めをぬりました。3缶使いました。重ねていくと、当初、皮膜が薄く下地が見えていたところもほとんど完全にカバーされました。
黒でおしまいにしようかと考えていたところ、「シリーズ3のシャーシはグレイだよ。」となべちゃん。写真左の如く、スプレーガンまで取り出して来て、塗料専門店で調色した”ロータス グレー”のウレタン塗料を塗り仕上げました。写真では分かり難いですが、やや暗目のグレーです。
マスキングもはずして、ほぼ完成の状態です。塗り忘れや塗りすぎの部分を刷毛塗りで修正して本当に終了です。
刷毛塗りのタッチアップを終え、パネルやフェンダーの塗装に出る直前のボディーです。